ある日突然、片側の耳の聞こえが悪くなる疾患が突発性難聴です。40代~60代に多く、発症率は約3千人に1人と推定されています。
突発性難聴とは、明らかな原因もなく、ある日突然に片側の耳が聞こえなくなる病気です。原因としてはウイルス感染説、循環障害説がありますが、実際には様々な病因による内耳の障害です。
「研究しても評価の得れる論文とならない」などの理由で研究する人も少なく分野としてはあまり研究が進んでいないのが現状です。
急激に発症する感音難聴のうち、原因不明のものを突発性難聴と呼んでいます
当院での突発性難聴の治療回数と治療のポイント
2〜3回で耳鳴が改善するケースもありますが、症状を発症してから日数が経過している場合は、治療回数はかかります。ある程度、症状が改善すれば1週間に1回と治療回数を空けていきます。治療回数は無理に押し付けることはありません。一緒に話し合いながら決めていきます。
鍼灸治療のポイントとしては、首周りの筋肉から肩や頚部と耳周囲のコリを探していきそこに鍼治療をしていきます。
主な症状
・まわりの景色がグルグル回っている
ように見える
・足下がフワフワしてふらつく
・立ちくらみのようなめまいがする
・頚や肩の凝りが強く、めまいがする
(頚性めまい症)
当院のメニエール病の患者さんは、季節の変わり目に多く来院されます。4月、6月、9月が特に多いです。中には、薬を服用していたが効かなくなったので、鍼治療をはじめてから寝込むことがなくなったという方もおられます。メニエール病とはめまいと吐き気の発作が繰り返し起こる病気です。
突然起きる、激しい回転性めまいで、天井がグルグルと回るように感じ、立ち上がることができません。一度、起きると30分位から数時間続きます。
吐き気、嘔吐、冷汗、顔面蒼、・頻脈や一般的には耳鳴り・難聴を伴います。何度も発作を繰り返す人もいれば、一回かぎりの人もいます。
30〜50歳代に多く発症し、高齢者にあまりみられないのも特徴です。めまいを繰り返すたびに徐々に難聴が進行し耳鳴りも常にしているような状態になります。
耳に原因のある眩暈です。内耳という箇所のむくみが原因と言われていますが主な原因は不明です。性格は几帳面・神経質と答える割合が高く精神的・肉体的疲労・ストレス・睡眠不足などの状態の人に起こり易い傾向があります。
西洋医学の治療は薬物療法が中心で、利尿剤、ステロイド剤、精神安定剤、やビタミンB12などが投与され、症状がひどい場合には入院し点滴が行われます。
症状が進行してしまうと治す事が難しく、早期治療が重要となります。西洋医学の治療と同時に鍼灸治療を行なうことでよりいい効果が得られることができます。
メニエール病の自律神経失調症状に対しては悪心や嘔吐の軽減を目的とした治療を行います。メニエール病の機能的内耳機能障害に対しては筋緊張とストレス緩和を目的とした治療を行います。
そしてメニエール病の症状が器質的内耳機能障害まで進行している場合は内耳手術対応となりますので鍼灸治療対象外となります。
精神的なストレスが関係している方へは自律神経のバランスを整える鍼治療や肉体的なストレスや疲労の方へは筋肉の疲労を取るポイントに鍼をしていきます。
その後、主に、首周りの筋肉に鍼をして頭への血液の流れをよくしていきます。
1人、1人体のバランスが崩れたところを違います。
薬は症状を抑えただけで根本的な改善にはなっていません。(薬との併用は可能です)
メニエール病の原因となった体のバランスの乱れを整えることで、症状は改善していきます。