うつ病(鬱病)の鍼灸治療についてのページです。
心療内科に行くが、なかなか症状がよくならない方も多いと思います。
私が、うつやパニック障害、自律神経失調症の方からよく聞くのは・・・
「病院ではなにか魔法のようなアドバイスをしてくれると思った」
「人生を生きて行くための気のきいた話やアドバイスをしてくれると思った」
残念ながら、悩みの解決法をアドバイスしてくれることはありません。
また、「心療内科では、話をしっかり聞いてくれる」
「医師がカウンセリングをしてくれる」
と思う方も多いのではないでしょうか?
しかし、残念ながら多くの病院では薬を出して終わりというパターンが多い。
そして、あまり話も聞いてくれません。
心理カウンセリングのトレーニングを受けていない医師も多い。
実際、私の知っている精神科の医師は、「医学部ではカウンセリングを学んでいないので、知らなかった」と話していました。
ちなみに、この医師は、精神科医として働きだした数年後に、薬だけの治療に限界を感じて心理カウンセリングを学びにセミナーに参加しています。
まだまだ、心理カウンセリングを学んでいる心療内科医や精神科医は、多いのが現状ではないでしょうか。
心療内科や精神科では保険診療をしていますので、時間的な制約があります。
保険診療では患者さんを、たくさん診ないと病院経営がなりたちません。
しっかり話を聞くのが理想ですが、現実は5分、10分聞いてくれたらいい方ではないでしょうか。
「気分が落ち込んだり、ストレスで仕事に行くのもつらい」
「不安でしかたがない」
「何をするのもしんどい、無気力だ」
こういう症状で悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
しかし、医者の仕事は症状に対して、薬を出すのが仕事です。(対処療法ですね)
身体のつらい症状に対して、聞いてはきますが、抱えている問題や悩みについては、踏み込みません。
それが心療内科や精神科の仕事です。
例えば、職場の人間関係が上手くいかず、体調を崩し、抑うつ気分や不安感が強くなったとします。
この場合、西洋医学では、このように考えます。
「神経伝達物質の働きが異常な時に、精神状態にも異常がでる」
つまり、セロトニンが不足することで、抑うつ気分、うつ状態になるので、この神経伝達物質である、セロトニンを補えば、うつ状態は治ると考えます。
しかし、職場の人間関係でうつ状態の方が、セロトニンの薬を飲んで、伝達物資を補って、いきなり、人間関係が上手くいくか?と、いえば違いますよね。
私は、薬は否定しません。使い方だと理解しています。
薬だけで、うつやパニック障害、自律神経失調症が治るとは思いません。
もちろん、鍼灸治療や漢方だけで、治るとは思っていません。
必要なことは、一つの角度から患者さんを診るのではなく、身体、こころの状態はもちろんのこと、置かれている立場や環境も考えて、統合的に治療を行うことです。
私は病院の東洋医学・リハビリ科で、10年近く鍼灸治療をしていました。
西洋医学、薬のいい部分はたくさん見てきましたが、薬だけ、鍼灸治療だけでは、うつもパニック障害も自律神経失調症もなおりません。
薬だけでなく、鍼灸治療を併用することで治療効果は上がります。
東洋医学では氣のつまりのことを、氣滞といいます。
氣の流れが悪くなると、不安や悲しみ、失望などの感情が停滞します。
停滞がつづくと、悩みも多くなり、行動も妨げます。
そして、血流障害がおこり、身体の冷えを強く感じるようになります。
また、抗うつ剤や精神安定剤を服用している期間がながいと、交感神経が緊張して、ますます、血流障害が起こります。
長い間薬を服用している人ほど、仮面のような無表情な顔になります。
この血液の停滞を改善が、治療のポイントになります。
薬と鍼灸治療を併用することで、血液の停滞で起こっている自律神経のバランスを改善して、血液の流れをよくすることで、性格や考え方の偏りは変化してきます。
うつ、パニック障害、自律神経失調症の鍼灸治療は、10年間の病院勤務の中で、たくさん経験してきました。
病院では午後の診療で来院されることが多く、自律神経失調症やパニック障害へ、1日に2人~3人1週間で12人~18人の方に、鍼灸治療をしてきました。
鍼灸治療と「治そう」という気持ちがあれば、快方に向かう可能性は十分あります。あきらめないでください。
うつ病やパニック障害、自律神経失調症などのメンタル面が関係している症状の場合、鍼灸治療だけで克服することは、難しい場合があります。
そこで、東洋医学・鍼灸治療を行いながら、あなたの悩みや不安なことを「聴く」ことに力を置いています。
心理・カウンセリングでは、クライアントの話を、「聞く」ことを「聴く」といいます。話に耳を傾けて、じっくり話を聴くために、耳へんの「きく」になります。
私は、日本メンタルヘルス協会認定基礎心理カウンセラーの資格と日本メンタルヘルス協会公認心理カウンセラー資格を持っています。また、現在も日本メンタルヘルス協会でカウンセリングと心理学の勉強を続けています。
20代前半の私は何をやっても無気力状態で、何をしても楽しいという気持ちが持てませんでした。病院に行きました。医師の診察の結果はうつ病でした。
当時、あまりにも気力がない状態で心療内科なのかどうか思いだせませんが、10分ほどの診察で薬を出された記憶だけはあります。
当時、誰にも共感してもらうことができず、常に孤独感があったと記憶しています。しかしその後、親身になって考えてくれた仲間のおかげと、鍼灸学校時代の先生の鍼治療のおかげで、常にあった偏頭痛も取れていき、メキメキと、うつ状態から回復していきました。
身体のバランスが回復してくると、心のバランスも徐々に回復していき前向きな気持ちになっていきました。
そういう経験があるため、同じことで「悩んでいる方の力らになれないか?」と思いがあり、うつ病 パニック障害 自律神経失調症の治療を行っております。
うつ状態や自律神経のバランスを崩されている方は、ぜひ東洋医学の治療もお試しください。
一緒に克服していきましょう。