癌の痛みの鍼灸治療についてのページです。
極端なことや何でも鍼灸治療で治ると言う方が時々いますが、私は現実的に可能なことと、できないことをここでは書いていきます。
鍼灸治療を受けると、免疫力が上がり癌細胞をやっつけるという事をいう方もいますが、それは、癌をやっけるほど強力ななのではありません。
癌の治療に関しては現代医学の方法が優れています。
医学の発達により、癌の種類によりますが、初期のものであれば抗癌剤治療で100%近い治癒が、望めるものも少なくありません。
現代医学の治療に抵抗のある人も多いでしょうが、
初期の癌であってもほっておけばほとんど進行して大変なことになります。
東洋医学・鍼灸治療よりも優れた方法があれば、鍼灸治療にこだわらず適切な方法を選んでいくべきです。
いちばん残念に思うことが、初期の癌で外科手術により100%近く治るような癌の患者さんが手術を嫌い、東洋医学や民間療法、スピリチュアル系の治療などに救いを求め、その結果、癌が進行して取り返しのつかない状態なってしまう方が時々おられることです。
当院にも、時々その様な方から相談の電話がありますが、そうなっては、どうすることもできないのが現状です。
治る確率の高い治療があれば西洋医学でも迷わずそれを選ぶべきです。
しかし、癌の現代医学治療に伴う色々な副作用には鍼灸治療が役に立てる面が多くありましたので、その点では治療する価値があるでしょう。
がんの治療受けている患者さんは食欲不振、吐き気、倦怠感、首や肩こり、背中や腰の痛みやこりなどに鍼灸治療は効果はあります。
大変残念ですが鍼灸治療だけでは末期癌を治すことできません。
しかし極めて稀ですが、余命数カ月と言われた癌患者の方が鍼灸治療や漢方薬を受けることで何年も生きることができた、という報告もあります。
実際、私は病院勤務時代にな何人かの末期癌の方への鍼灸治療をしてきました。
余命3カ月の末期癌の方が腫瘍マーカーも下がり、仕事に復帰した方もいました。
末期癌で現代医学的に手の施しようのない状態であれば、鍼灸師治療をしても良いと思います
奇跡的なことはあまり望めませんが、もうこれ以上何もすることのできない場合は、何らかの治療してもらってるということで安心し気持ちが落ち着きます。
状態が悪くなっていっているのに、ほとんど措置がなされたないというのは患者さんにとって大変不安なことです。
そうかと言って、これ以上効果が望めないのにも関わらず、あまり治療的意味のない抗癌剤を使うと副作用が出てしまい、衰弱してしまいかねません。
そんな時、鍼灸治療ほとんど副作用がでないのでうまく利用することができます。
現実を受けるには一定の時間が必要です。
そういう時間を提供するために鍼灸治療だけではなく、心理カウンセリングが一役買うこともあります。
私は日本メンタルヘルス協会の公認心理カウンセラーなので、心のケアにも力をいれています。 薬だけの治療では心の安らぎをえることができません。
鍼灸治療だけではなく、心の面からもサポートしていきます。
癌の末期にはいろいろと辛いことがあります長く寝ていると体のあちこちが痛くなったり起こったりだるくなったりします。
また、癌が直接痛みを引き起こすこともありますし、食欲がなくなったり便秘をしたり、足がむくんだり、いろいろなことがおきます。
鍼灸治療はそのような苦痛に対しその時々に対応することができます。
原因が原因ですから通を完全に取り除く事は困難ですが、症状によってはかなり軽減することが少なくありません。
また鎮痛剤や麻薬などが効かない時に鍼灸治療併用することで薬のきが良くなって痛みのコントロールがうまくいくこともあります。
胃腸が弱くて十分な鎮痛薬を飲めないときは、鍼灸治療で胃腸の治療をすることで薬が飲めるようになって癌の痛みがコントロールできるんになることもあります。
刺激の量に気をつけて患者さんが疲れないように注意しなければいけませんが、末期癌の患者さんにとって鍼灸治療が心身両面で役立てる事は沢山あるように感じています。