医者は健康の専門家ではなく、病気を診る専門家です。
医学部の教科書では、多くの病気は原因が不明になってます。
しかし病気の治し方は、ほとんど教科書に書いてあります。
それは薬や手術や放射線を使った治療方法です。
つまり、対症療法なのです。医師は健康や病気の専門家でもなく、
対症療法の専門家、分かりやすく言えば症状を抑える専門家なのです。
薬では根本的な治療にはなりません。
熱が出たり、咳が出たりする風邪の症状は、体が毒素を出そうとして、代謝を高めてくれています。そのために熱が出るのです。
しかし、熱が出るとしんどいし、咳が出るのもつらい。
だから熱には解熱剤、咳には咳止め、吐き気には吐き気止めの薬が出されるのです。
私は薬を否定はしていません、薬は使い方と考えています。
薬は一定期間症状を抑えて、その間に自然に治ってくれることを期待している訳です。
事実、ある一定期間症状を抑えておくと、いつの間にか薬をやめても症状が治ってしまうことも多々あります。
薬を飲んで症状がよくなると、薬の効果だと思う方も多いと思いますが、しかし、実際は薬の効果と人間がもつ自己治癒能力で治しているのです。
鍼灸治療は自然治癒能力を高めることができます。
薬と鍼灸治療を併用することで、少量の薬で効果を出すことができるので、たくさんの薬を飲まなくて済みます。
西洋医学を選ぶのか、東洋医学を選ぶのか、1つにしぼる必要はありません。
80%を西洋医学が80%で東洋医学が20%という人がいれば、80%を東洋医学で残りを西洋医学という人もいるわけです。
疾患の症状や状態に合わせて、1人、1人に東洋医学と西洋医学のベストミックスな治療をすればいいのです。
鍼灸治療でも西洋医学のように症状を一時的に止めるような、対症療法的な治療をする時もあれば、西洋医学でも症状の原因に迫るような治療はあります。
治療には幅を持ちましょう。
疾患の状態、症状に合わせた治療をしていきましょう。
バランスがとれた治療をすることで、治る力は強くなります。
西洋医学、薬だけに頼らずに、鍼灸治療も取り入れた統合的医療を目指していきましょう。